結婚してください。
『里帆さんへ
結婚してください。
顕より』
「は?」
一瞬思考回路が停止した。
日本語であることは分かる。
でも文字をうまく判読できない。
サインペンか何かで書いた少し太めで、決してうまいとは言えない字。
「けっ、こん、して…くだ…」
け っ こ ん し て く だ さ い。
「えーーーーーー!!??」
壁の薄いアパートに響く私の叫び声。
もちろん、そのときは近所迷惑のことなど頭にあるわけがない。
今、私が追いかけるべきはこのメッセージカードを書いた私の恋人。
結婚してください。
顕より』
「は?」
一瞬思考回路が停止した。
日本語であることは分かる。
でも文字をうまく判読できない。
サインペンか何かで書いた少し太めで、決してうまいとは言えない字。
「けっ、こん、して…くだ…」
け っ こ ん し て く だ さ い。
「えーーーーーー!!??」
壁の薄いアパートに響く私の叫び声。
もちろん、そのときは近所迷惑のことなど頭にあるわけがない。
今、私が追いかけるべきはこのメッセージカードを書いた私の恋人。
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