僕が愛した歌姫
目をギョロッと見開き舌なめずりをする店員。


俺はそれを見ないフリして「これいくら?」と、聞いた。


「あらぁ~それは頂き物だからお金はいいのよぅ? それよりもその服着て今夜はアタシといい事しちゃう?」


クネクネと再び腰をくねらせてくる店員に「ありがとう!」と一言残し、俺は大慌てで店を出たのだった――。
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