僕が愛した歌姫
少女はこちらを見つめたままピクリとも動かない。


ダラダラと冷や汗が背中を流れ落ちて……。


「幽霊だぁぁぁぁっ!!!」


俺はそう叫んで、松葉杖をつきつつ大急ぎでらせん階段を駆け上っていったのだった――。
< 14 / 187 >

この作品をシェア

pagetop