僕が愛した歌姫
この話しの途中にヒロシは「俺の行ったとおりの兄貴だろ?」と、鼻を高くしていた。


そして、実験の事。


大地震の事。


クウナちゃんの実験は失敗に終わったこと。


リナの実験は成功するかもしれない。


だけど、俺と霧夜さんはそれを阻止しようとしている事。


「その実験が成功すればリナちゃんは生きていられるんだろ?」


「あぁ。でもリナは言ってたんだ『実験が続く限り私はここから出られない。そんなの、生きてても意味がない』」


実験は成功しちゃいけないんだ。


生死を人が決めちゃいけないんだ。
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