僕が愛した歌姫
丑三つ時
カチカチカチカチ……。
時計の秒針がやけに耳につく。
チラリ。
片目だけ開けてみて隣に置いてある時計を確認。
針の先端と数字版が蛍光になっているから、夜でもよく見える。
時刻は夜中の1時過ぎ。
病室にはとっくの前からイビキのオーケストラが完成していて、患者が起きる気配は全くない。
そろそろか……?
幽霊が出ると定番な時間は夜中の2時。
草木も眠る丑三つ時だ。
まだ少し早いか?
そう思いながらも気持ちが焦って体が勝手に動く。
時計の秒針がやけに耳につく。
チラリ。
片目だけ開けてみて隣に置いてある時計を確認。
針の先端と数字版が蛍光になっているから、夜でもよく見える。
時刻は夜中の1時過ぎ。
病室にはとっくの前からイビキのオーケストラが完成していて、患者が起きる気配は全くない。
そろそろか……?
幽霊が出ると定番な時間は夜中の2時。
草木も眠る丑三つ時だ。
まだ少し早いか?
そう思いながらも気持ちが焦って体が勝手に動く。