互いに堕ちるその先に

きっと彼女が向かった先に何かあるのは確実。
だとしても、
今ここでバーテンダーに声をかけたところで怪しまれる。
一度警戒されたら
きっと二度目は無い。


なら、今は様子を見て見るのが得策か。


「おい。あれ」

「やばくない?!」

「めっちゃ、イケメン!」

ザワザワと辺りが煩くなった。
ここからじゃ何も見えない。

それに、

安易には動けないんじゃ、
一度家に戻って、計画を立てて実行に移した方がいい。

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