今夜もあなたと月、見ます。


家で、もともと持っていたハイウェストのジーンズと買ってきたオフショルダーの服を合わせてみる



「か、かわいい」

思ったよりズボンとの相性が良かった

…ポニーテールとかすれば似合うかな


小さいドレッサーの鏡の前でクルクルと角度を変えて確認する

オフショルダーの服は丈が短めで、ハイウェストのズボンと合わせるようのデザインになっていた

もしくはお腹を出すのだろうけど、流石にそこまでの度胸はない


もしかして私って可愛いのではないか?

と鏡の前でにやけてしまう

うん。いいかも。


どうせなら全身ちゃんと見たい

私の部屋にはドレッサーの鏡しかない

姿見は玄関の靴箱に付いている

今はおじさんもいないし…さっと全身確認してみよう

で、写真撮って桃音に送ってみよう


誰もいないのに何故か抜き足差し足で玄関に向かう

靴箱の姿見の前に立つ


「わー…女の子みたい」

いや、女の子なんだけどね?

なんというか…うまく言葉にできないけど

女の子って感じがする

ふふっと笑いをこぼしてくるっと一周まわった


その時
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