今夜もあなたと月、見ます。
たとえ風組とかいう危なっかしい組織の一員であっても
割と私はそこら辺はどうでもいいので
「ねーヤシャ丸さんも安心するんだよねー横井くんの近くは」
同意を求めるようにヤシャ丸に寄ればじっと目を見られる
「…”も“てことは間宮も安心するって事?俺の近くは」
「えっと安心っていうか、んーまあ、うん」
「……へぇそう」
気が緩むっていうか
なんだろうねこの感覚
「俺は逆に落ち着かないけどね」
?
「間宮の近くにいると」
え、それは
「私が響紀さんと知り合いだから?」
「いや、そんな理由じゃないよ」
え?
ヤシャ丸と一緒にじっと見つめてくる横井くんの綺麗な目
「俺はいつも緊張してるよ、間宮の近くにいるときはね」
「なんで?」
「なんでも」
へえ
やけに真剣な表情になられて謎の緊張がうつってくる
「大変だね」
「……そうだね」
単的に返した私にガクッと項垂れた横井くん