今夜もあなたと月、見ます。


結局そのあとは軽い連絡事項があっただけで臨時学級委員会とかいうものは5分程度で終わった


「…あれだけなら別に放課後じゃなくてもいいでしょ」

「間違いない」

横井くんの切実な呟きに心底共感した


「帰ろ」

よっと思い体を持ち上げる

「…間宮」



「途中まで一緒に帰っていい?」

え?あー

「別にいいけど…方向一緒だっけ」

「一緒だった気がする」

遅れて立ち上がった横井くんが隣に並び、にっこりと笑う

わおイケメン

「じゃ行こう」

「うん」


横井くんは優しい

なぜこんなにも優しいのかはわからないけど

たまにいるんだよね

びっくりするくらい性根から優しい人って


横井くんもそういう属性なのかもしれない

< 66 / 177 >

この作品をシェア

pagetop