だいきらいなアイツと再会してしまった
広っ……。
天井たか。
家具がどれも高級そう。
「泣かないんだな」
こんなの涙も引っ込む。
なんで招待されたんだ。
「えーっと。赤星くんの、ご両親は……?」
こんな時間に迷惑でしょ。
それも手土産も持たずに。
って、ちがーーーう!
ふつう連れて来ないでしょ。
この流れで。
いや、どの流れでも!
「俺しか住んでない」
はあ~!?!?
「か、帰る」
「この時間に電車は走っていないらしいが」
「歩く!」
「そんな格好でか」
制服姿で夜中にウロウロして
万が一補導されたら、まずい。
「先に入るか」
「へ?……入る……って」
「風呂に決まってるだろ」