だいきらいなアイツと再会してしまった


広っ……。



天井たか。



家具がどれも高級そう。



「泣かないんだな」



こんなの涙も引っ込む。

なんで招待されたんだ。



「えーっと。赤星くんの、ご両親は……?」



こんな時間に迷惑でしょ。

それも手土産も持たずに。



って、ちがーーーう!



ふつう連れて来ないでしょ。

この流れで。


いや、どの流れでも!



「俺しか住んでない」



はあ~!?!?



「か、帰る」

「この時間に電車は走っていないらしいが」

「歩く!」

「そんな格好でか」



制服姿で夜中にウロウロして

万が一補導されたら、まずい。



「先に入るか」

「へ?……入る……って」

「風呂に決まってるだろ」


< 192 / 428 >

この作品をシェア

pagetop