だいきらいなアイツと再会してしまった


「って、なんで服着てないの!?」



上半身裸で肩にタオルをかけている赤星くん。

よく見ると髪が濡れていてオールバックみたいになってる。



「シャワー浴びたからに決まってんだろ」

「そっか。……シャワー」



服を着て。



「汚い顔洗ってこい」

「い、言われなくても……! 汚いって言わないでよ」

「ヨダレたらして寝てたぞ」

「やだぁああ!」

「朝から騒がしいヤツだな」



赤星くんの家で目を覚ます週末。


とても現実とは思えない。

悪夢かな。



「……!」



カウンターに、ブレックファースト的なご飯が。


美味しそうなサンドイッチ。

スープはポットに保温してある。



「まさか。これ全部、赤星くんの手作り……」

「俺が用意するわけないだろ」

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