だいきらいなアイツと再会してしまった



イヤなことばかりする赤星くんのこと

得体の知れないモンスターだと思ってた。



「今は……それほど」

「そうか」

「変わったよね」

「変わった?」

「赤星くん」

「俺が?」

「うん」



自覚ないの?


昔のまま、ただイヤなだけの相手なら

いくら強引でも

こんなことには……なってない。



「わたしが赤星くんのこと怖がらないと退屈?」



脅したり、大切なもの壊したり

震えるようなことしてくる?



今の赤星くんは

そんなことするようには、見えない。



「そうだな」

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