だいきらいなアイツと再会してしまった
わたしも、赤星くんに背中を向けて横になる。
「ダイフクを泣かせる方法ならいくらでも思い浮かぶが」
聞きたくはないものだな。
「それも退屈だ」
赤星くんの面白さの基準が意味不明。
永遠に理解できないだろう。
このまま、なにごともなく
自然にわたしに飽きていったら
こんな風に振り回されることもなくなるんだよね、きっと。
ごそごそ、と布団が揺れる。
なに?
「……あ、赤星くん」
「なんだ」
「こっち向いたの?」