だいきらいなアイツと再会してしまった




背後に感じていた赤星くんの気配が強くなる。

背中に視線を感じるから。


目は閉じているかもしれないけど。


「ああ」


こっち向かないでよ~!


眠れない。

気になりすぎる。


「ダイフク」


赤星くんが、ささやき声で話し出す。


「……なに」

「オマエこのままここに住めよ」


何を言い出すかと思えば。

そんなことできるわけないでしょ。


「ここにいれば不自由ないだろ」


自由がないの間違いじゃないかな。


「住むなんて……」

「もう急にどっか行ったりすんな」

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