だいきらいなアイツと再会してしまった
「ああ、それねー。天の川みたいにしたら映えると思うんだあ。ちょっと七夕と時期ずれちゃうけど」
「いいと思う。夏の星座をたくさん描いてみたら七夕とずれてるとか気にせずプラネタリウムみたいになる……かも」
「たしかに! ただねぇ」
リイコちゃんが、困った表情になる。
「この案の最大の難点はイラストを描く人をこれから募集しなきゃいけないことなんだよね」
「……!」
「クラスの子たち、ただでさえ放課後残るの嫌そうじゃん? かといって、どうも絵って苦手でねー。ユメちゃんは?」
できることなら
クラスのために、何かしたい。
ううん。
自分自身のためにも一歩踏み出したい。
リイコちゃんはこんなに頑張ってくれてる。
……だけど
自信が、ない。
昔アイツにビリビリにされた絵を思い出す。