だいきらいなアイツと再会してしまった


「わかった」



…………!



「帰ってやるよ」

「…………」

「その前に一つだけ確認させろ」



……確認?



こっちを心配そうに見ているリイコちゃんに、大丈夫だからと伝え、先に行ってもらう。



「こっち見んなブスども」

「ひ、ひど……」

「ほんとに副委員長にしか興味ないんだ」



まわりでヒソヒソ話していた子たちが、それぞれに散る。


そして今渡り廊下にいるのは、赤星くんとわたしの2人だけになった。


< 407 / 428 >

この作品をシェア

pagetop