だいきらいなアイツと再会してしまった



「なっ……」



なぜ、それを。


テストの成長が廊下に張り出されているわけでもないし。


時間をかけて授業の予習、復習をしてなんとか乗りきっている……のに。


もれ……てた?


わたしの無能さ。



「まじめに頑張ってるのにのびないタイプ」



図星すぎて返答に困る。



「そんな副委員長ちゃんの課題うつすよりは。あの子たちに自力で説いてもらった方が安心だね」



さらっと悪口いわれてる?


いや、でも、
さっき助けてくれた……し……



「いいんだよー。女の子は」



な、なにが……いいの?



「バカでも」

「ばっ……」

「オオフクちゃんは、癒しだから」

「……!?」

「かわいーよね。小動物っぽくて」


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