エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
「おーい、小鳥遊いる?」
「新本さん」
「今日デートだったって聞いたけど、大丈夫だったのか相手」
いや、あなたが呼び出したんですよ。大丈夫かって今更です。
「大丈夫かはわかりませんが、彼女からもらったクッキーはすごく美味しいです」
「惚気か」
「違います。で、デートの予定の日に呼び出した新本部長何か用ですか?」
「本当、悪かったって。小鳥遊に好い人いるなんて知らなかったし……」
まあ、そりゃそうだ。話したの杉浦だけだし。
「最近、お見合いしたんです」
「お見合い?」
「はい、暴露しますと俺は小鳥遊クリニック院長の息子で親父に早く身を固めろと言われて親父の親友の娘さんとお見合いをしました」
「お前、御曹司だったのか……」
新本さんがそう言うと隣に座る。