エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。



「へえ、小鳥遊は腕がいいのに残念だな」

「それはありがとうございます。ですが、彼女と一緒になるためなら仕事はいいです」

「惚気か」

「彼女とても可愛らしいんです。笑うと天使みたいで」


 思い出すと、口角が緩みそうになる。


「ベタ惚れじゃねーか、そうだ。今日のお詫びと言っちゃなんだが……これ」

「なんですか、これは……」

「貰い物で悪いが、最近リニューアルオープンした遊園地のペアチケットだ」


 新本さんが差し出した封筒を開けるとそこには【1DAYペアチケット】と書かれているチケットが入っていた。


「土曜日は有給取れ。代わりに俺が出るから、土日は遊んでこい」

「……いいんですか」

「ああ、今日は来てもらっちゃったしな」

「ありがとうございます」


 ありがたくチケットを頂戴して、シフト変更と有給の申請をすると俺は帰宅した。

 帰宅してすぐに香澄さんにお菓子のお礼と遊園地に誘うことができたので安心して眠ることができた。




 
 
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