エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
「……し、刺激的でしたね」
「そうだね。もうジェットコースターは乗るのはやめよう」
「はい、それがいいです」
その次にコーヒーカップやメリーゴーランドに乗ったり、ワゴンで売ってるチュロスや飲み物を買って食べたりしてお昼まで過ごした。
「お昼はどうする?」
「フードコートで食べたいです」
「じゃあ、そこにあるとこに行こっか……はぐれると大変だから、手を」
そう言って千晃さんは真っ赤になりながら手を差し出した。私はドキドキしながら、手を重ねるとぎゅっと握られた。
「……なんか、照れるね」
「はい、とても……」
繋がれる手の温もりが自分の手から伝わってすごくドキドキする。なんか恋人同士みたい。
「何食べようか」
「あ、あのパンケーキサンドが食べたいです」
「うん……美味しそうだ。香澄さんは座っていて、買ってくるから」
「うんっ」
私は、空いていた席に座って千晃さんが戻るのを待った。