エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
「よし!」
いつものようにメイクをして自分の部屋から出た。リビングで千晃さんの迎えを待つことにした。
夜の十八時ごろになり仕事帰りでチャコールグレーのスーツを着た千晃さんが迎えにきてくれた。
「今日も可愛い。綺麗だよ」
「あ、ありがとうございますっ」
千晃さんはいつもの褒め言葉をくれると、いつものようにお父さんに挨拶をしてから家を出た。
家から出て向かったのは以前にスイーツバイキングにきたホテルだった。レストランは、昼間とは変わって煌びやかな空間が広がっていてピアノの音色がいい雰囲気を作っている。
「小鳥遊様、どうぞ。こちらの席でございます」
案内された席は、窓側にあるテーブル席で夜景を見ながら食べられる席だった。
「とても素敵ですね……」