エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
翌日になり、お料理の先生である菅沼明日香先生とランチをしながら昨日の話をしていた。
「香澄ちゃんがお見合いか〜もう二十五歳だもんね」
「いや、でもまだ料理もバリエーションないしやっと初級編が終わったとこなのに」
菅沼先生は、私の母の親友で母が亡くなった時も一緒にいてくれたお姉ちゃん的存在だ。
「ふふ、真面目ね〜あの子そっくり」
「そうなの?」
「ええ。でも本当に大丈夫よ? どこに出しても恥ずかしくないわ」
菅沼先生はそう言ってくれるけど、不安でしかない。