エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
「もう少し来て」
「えっ……で、でも」
「嫌なの? おいで」
千晃さんは缶を取り上げると私の腰を引き寄せた。
「これくらい近くがいい」
「……っ……近くないですかっ」
「大丈夫、俺が香澄ちゃんに触れたいんだ」
彼の腕と自分の腕が当たっていてドキドキが増していく。胸が高鳴って心臓が壊れちゃうんじゃないかってくらいバクバクしてる。
「あっ、えっと……」
「ん?」
「やっぱり近いですっ……私、ドキドキして心臓が破裂しそうです」
「じゃあお膝座ろうか」
私は「ちょっ」と反論したのにそれは聞いてないと無視されてしまって気づいた時には千晃さんの膝に座らされていて、それに逃げないようにか後ろから腕を回されて抱きしめられていた。