エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
◇千晃さんの好きな食べ物


「……ん、」


 朝日の光が差し込んで、眩しくて目を開けた。


「おはよ、香澄ちゃん」

「おっ、おはようございます……」

「体辛くない? 大丈夫?」


 目の前には千晃さんが私を見ていた。それにお互いに何も着ていなくて昨夜のことを思い出した。


「……っ〜〜〜」

「起きようか」


 もうすでに千晃さんは服を着ていて「ゆっくり着替えてリビングおいで」と言うと気を遣ってくれたのか寝室から出て行った。

 ドアの閉まる音が聞こえて部屋着のパーカーワンピを着てリビングへ行く。

 リビングに入ると千晃さんはキッチンで何かの生地をフライパンで焼いていた。


「あ、香澄ちゃん。座って待ってて、ご飯ちゃんと作るから」

「えっ、私もお手伝いします」

「いいの、いいの。ね、座ってて」


 慣れた手付きでお皿に焼けたものを盛り付けるとテーブルに置いた。



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