エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。



「コーヒーでいい?」

「はい……ありがとうございます」


 皿を洗浄器に入れてスイッチを押すと私は手を洗って千晃さんが座っているソファの隣に座る。


「ありがとう、お疲れ様」

「こちらこそご馳走様でした」

「今日は夜勤だから十六時には行くんだけど、その前に出掛けないか? 食器とかもゲスト用しかないから香澄のを買いに行かないと」

「私はゲスト用でも大丈夫ですよ、今は客人ですし……」


 私がそう言うと千晃さんは私を引き寄せ軽くキスを落とす。

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