エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。



「と言うことは、交際したことはないんですか?」

「はい……可愛くないですし、そもそも出会いもなかったので」

「そうですか? 私は、七瀬さん可愛らしい方だと思いますよ」


 ええ!?

 小鳥遊さんから『可愛い』と言う言葉が出るなんて思わず驚いてしまう。


「お世辞は……いいですよ」

「お世辞ではありません、本音です」

「いやいやいや、そんなこと言われたことないので……そんな」


 真顔でそんな甘い言葉を言わないで、恥ずかしいというか……どう反応すればいいのかわからなくなる。


「本当に可愛らしいです」

「ありがとう、ございます」


 すると、注文した飲み物とケーキがやってきた。すごく美味しそうで小さくカットされていて可愛いし綺麗だ。


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