ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「大丈夫だから。心配しないの。」
そう言うと克は
舞のことを後ろから抱きしめた。
「俺も、ちゃんと好きだから。
不安なることないって。」
諭すように舞に伝える克。
舞は抱きしめられた腕をぎゅっと握った。
空がオレンジ色に姿を変えていく。
目の前に広がる景色も優しく2人のことを
包み込んでいた。
それから、何も言わず
どれくらいの時間が流れただろう。
オレンジ色の空が濃くなり
夕陽も地平線へ沈もうとしていた。
「…舞、これ。」
抱きしめた身体をゆっくりと離し
克がポケットからゴソゴソと取り出す。
渡された舞の手には
小さな箱が乗せられていた。
「開けてみ?」
克がにこっと微笑む。
ゆっくりと箱を開く舞。
「克、これ…。」
舞は目を丸くして、克をみた。
克から渡された小さな箱の中には
2人で立ち寄ったお店でみた
ネックレスが入っていた。
「…誕生日プレゼント。
つっても、明日誕生日だってわかる前に
買ってたものなんだけど。」
「こんな高いの貰えないよー!
それに、これ、ミサンガも
買ってもらったし。」
舞がおろおろとして克に言う。
「舞に似合うって思ったから。
気にしないで貰って?
初デート記念とあわせて。」
克が優しく舞に言った。
「…でもー。」
「本当いいから。…貸して?
つけてあげる。」
箱からネックレスを手に取って
舞の髪を優しく束ねる克。
そう言うと克は
舞のことを後ろから抱きしめた。
「俺も、ちゃんと好きだから。
不安なることないって。」
諭すように舞に伝える克。
舞は抱きしめられた腕をぎゅっと握った。
空がオレンジ色に姿を変えていく。
目の前に広がる景色も優しく2人のことを
包み込んでいた。
それから、何も言わず
どれくらいの時間が流れただろう。
オレンジ色の空が濃くなり
夕陽も地平線へ沈もうとしていた。
「…舞、これ。」
抱きしめた身体をゆっくりと離し
克がポケットからゴソゴソと取り出す。
渡された舞の手には
小さな箱が乗せられていた。
「開けてみ?」
克がにこっと微笑む。
ゆっくりと箱を開く舞。
「克、これ…。」
舞は目を丸くして、克をみた。
克から渡された小さな箱の中には
2人で立ち寄ったお店でみた
ネックレスが入っていた。
「…誕生日プレゼント。
つっても、明日誕生日だってわかる前に
買ってたものなんだけど。」
「こんな高いの貰えないよー!
それに、これ、ミサンガも
買ってもらったし。」
舞がおろおろとして克に言う。
「舞に似合うって思ったから。
気にしないで貰って?
初デート記念とあわせて。」
克が優しく舞に言った。
「…でもー。」
「本当いいから。…貸して?
つけてあげる。」
箱からネックレスを手に取って
舞の髪を優しく束ねる克。