ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
ーちゅ…ー

パッと舞の腕を引き寄せ
克が軽く口付けた。

「…まだ朝だから、健全なキスな。」

突然のことにびっくりする舞を見て
笑いながら克が言った。

「…もー。いつも急なんだから。」

「可愛いー舞が悪い。
本当はめちゃくちゃにしたいけど
我慢してんの。褒めて??」

「…めちゃ、くちゃって…
もぉ、変なこと言わないで!」

舞は顔を真っ赤にして克を叩く。

「はいはい、ごめんなさいねー。」

おちゃらけるように克が言った。
かと思ったら、ふと表情が変わる克。

「本当、昨日も今日もありがとな。
んで、誕生日おめでとう!
俺も舞の彼氏になれてよかった。
舞が他の奴のモノになってたら
マジで立ち直れないとこだった。」

「…立ち直れないって、大袈裟だよー。」

そう言いながらも舞は嬉しそうだ。

「いや、マジだから。
でも、もぉ俺のな。
…簡単には離さないから。」

克が舞の胸元を押して言った。


ーキスマークー

押されたところにある克の痕が疼いた。

昨日のことを思い出して真っ赤になる舞。

「何?思い出しちゃって…えろいのー。」

舞の表情を見てからかう克。

「も、…ばかぁー!!」
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