ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「えー!!何そのあっまい2人わ!
で、その後はどうしたのよ!?」

興奮を抑えられない詩織は
身を乗り出して言った。

「どうもなにも、帰ったよ?家に。
土曜日も1日付き合わせたから
後はゆっくり、家族と過ごさなきゃなって。」

詩織に質問攻めの舞は恥ずかしそうに
そう言った。

「…どこまでも紳士。
本当、よかったよ。はじめての彼氏が克で。
親友は安心です。」

「…うん。それは、本当にそう思う。」

舞も納得して言った。

「もー、朝から惚気、ごちそうさま。」

手をヒラヒラとしながら
親友の幸せそうな話に満足して
詩織は自分の席に帰っていった。

(詩織にこんな話が
できる日がくるなんてなー。
…でも、本当、克はもったいないくらい。)

舞は昨日の手紙を思い出した。
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