ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「舞、帰ろ。」
久しぶりの克からの言葉。
「うん。」
鞄をからって舞は克の後をついていった。
自転車を押す克。
自然と歩幅を舞に合わせてくれる。
(こういうとこ、やっぱり優しいよね。)
『ごめんね。』
2人の声が重なった。
「えっ?」
「…火曜日から、ずっとごめん。
俺、意地になってて。
大輔からも聞いた。舞は悪くないって。
でも、何かずっとモヤモヤしてて…
素直に謝れなくってごめん。」
「…ううん。私もちゃんと克に
話せばよかったの。やきもち妬いたって。」
「妬きもち?」
「うん。優香ちゃんとの練習
近いの、やだった。けど、誰も悪くないのに
こうやって、1人でずっとモヤモヤして…
克にも八つ当たりしちゃって、ごめんね。」
「妬きもち、とかすげー嬉しいから
大輔じゃなくって、ちゃんと俺に話して?
…でも、ごめんな。
俺も気付かなかったから。」
「ううん。大丈夫。」
「でも、俺も…すっげー妬いた。
大輔いい奴だし
好きになってもおかしくないけど
大輔に抱きしめられてる舞見て
頭真っ白になった。」
「…あれ、大輔くんが
やきもちの仕返しって…。でもごめんね。」
「大輔から聞いた。寂しくさせんなって。
本当いい奴よな。」
「…でも、ショックだったよ?
大輔くんと付き合えばって克から言われて。」
「ごめんな。あれ、一ミクロンも
思ってねーから。てか…俺も。
舞に優香ちゃんと付き合えばって言われて。
…こんな舞のこと好きなのに
まだ伝わってねーの?って悲しかった。」
「ごめんね。私も全然思ってないこと
言っちゃった。」
「今日…話せてよかった。」
「うん。私も。素直になれなくてごめんね。
克と話さない時間が、凄く長く感じた。」
「たまには、母ちゃんに感謝だな。
多分、俺がすっげー落ちてんのに気付いて
舞のことだってわかったんだはず。」
「ふふ、うん。お母さんいてくれて良かった。」
久しぶりの克からの言葉。
「うん。」
鞄をからって舞は克の後をついていった。
自転車を押す克。
自然と歩幅を舞に合わせてくれる。
(こういうとこ、やっぱり優しいよね。)
『ごめんね。』
2人の声が重なった。
「えっ?」
「…火曜日から、ずっとごめん。
俺、意地になってて。
大輔からも聞いた。舞は悪くないって。
でも、何かずっとモヤモヤしてて…
素直に謝れなくってごめん。」
「…ううん。私もちゃんと克に
話せばよかったの。やきもち妬いたって。」
「妬きもち?」
「うん。優香ちゃんとの練習
近いの、やだった。けど、誰も悪くないのに
こうやって、1人でずっとモヤモヤして…
克にも八つ当たりしちゃって、ごめんね。」
「妬きもち、とかすげー嬉しいから
大輔じゃなくって、ちゃんと俺に話して?
…でも、ごめんな。
俺も気付かなかったから。」
「ううん。大丈夫。」
「でも、俺も…すっげー妬いた。
大輔いい奴だし
好きになってもおかしくないけど
大輔に抱きしめられてる舞見て
頭真っ白になった。」
「…あれ、大輔くんが
やきもちの仕返しって…。でもごめんね。」
「大輔から聞いた。寂しくさせんなって。
本当いい奴よな。」
「…でも、ショックだったよ?
大輔くんと付き合えばって克から言われて。」
「ごめんな。あれ、一ミクロンも
思ってねーから。てか…俺も。
舞に優香ちゃんと付き合えばって言われて。
…こんな舞のこと好きなのに
まだ伝わってねーの?って悲しかった。」
「ごめんね。私も全然思ってないこと
言っちゃった。」
「今日…話せてよかった。」
「うん。私も。素直になれなくてごめんね。
克と話さない時間が、凄く長く感じた。」
「たまには、母ちゃんに感謝だな。
多分、俺がすっげー落ちてんのに気付いて
舞のことだってわかったんだはず。」
「ふふ、うん。お母さんいてくれて良かった。」