ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「こんばんは。」
「はいはい、あらっ、克くん。
今日は、詩織ちゃんの家って…。
ああ、克くんと一緒だったのね。」
「はい、すみません。
舞、舞さんと、ちょっと喧嘩してて
仲直りの話してたら遅くなっちゃいました。
それに、うちの母ちゃんが
舞とご飯食べたいからって家に呼んじゃって。」
克が淡々と説明してくれる横で
舞は何だか嬉しい気持ちになった。
「そう。やっぱり喧嘩してたのね。
聞いても、何でもないばっかりで。
この子、克くんのこと本当に好きだから。
愛想つかさないでやってね。」
お母さんがふふふと笑った。
「…あ、お父さん、お父さーん。」
お母さんがふとお父さんを呼びに行った。
「わ、お父さん!ごめんなー。
舞、はじめての挨拶がこんなんなって。」
「ううん。嬉しい。」
舞たちが話していると
お母さんに連れられて奥の部屋から
お父さんが出てきた。
「こ、こんばんは。
脇田克といいます。舞さんとお付き合いを
させていただいています。
今日は戻りが遅くなってしまって
すみません。話し合いをさせてもらって
いまして。」
克が緊張しているのがわかる。
「こんばんは。お母さんから聞いていたよ。
…仲直りはできたのかな?
一人娘だから、甘やかしてしまってね。
いつも迷惑をかけてしまってるんじゃないかな?」
お父さんが話し出した。
「いえ、そんなことは。
つまらないことで喧嘩してしまって…。
母ちゃんが心配して、ご飯を舞さんと
食べたいって言い出して。
すみません。
これからは、喧嘩なくもっと大事にするので
これからもどうぞよろしくお願いします!」
克が頭を下げた。
舞もつられてペコっと下げる。
「克くんか、こうやって正直に
話してきてくれるなんて…
やっぱりいい子だね。
母さんもずっと褒めていたんだ。
こちらこそ、これからもよろしくね。
今度は家でご飯食べていきなさい。」
お父さんもお母さんもニコっと笑った。
「はい!ありがとうございます!
そしたら、帰ります。」
克が自転車に跨がろうとすると
「舞も、送ってもらったんだから
そこまで見送りしてきなさい。
母さんとは家に入ってるから。
じゃあ、克くん、気をつけて帰るんだよ。」
と気を利かせたお父さんが
克に手を振って、家に入っていった。
「…き、緊張したー!!」
「本当?すっごくチャキっとしてた。」
「めっちゃ、変な汗かいた。
こんな時間にいきなり来てさ、
ぶっとばされるかと思ったもん。」
「そんなことしないよー。」
舞はケラケラと笑った。
「んー、でもよかった。
改めて挨拶ちゃんとできて。」
「うん。ありがとう。…克、大好きだよ?」
「俺も、めっちゃ好き。
ゆっくり寝て、休むんだよ。」
「うんっ。」
ちゅっ
舞は克のシャツをひっぱると
キスをした。
「お父さん、見えちゃう。」
克が慌てて周りを見た。
「ふふ、気をつけて帰ってね。
また、帰ったら連絡ちょうだい。」
「うん。おやすみね。
また後で連絡する。」
克はそう言うと、頭にポンっと手を置いて
自転車を漕いで帰っていった。
「はいはい、あらっ、克くん。
今日は、詩織ちゃんの家って…。
ああ、克くんと一緒だったのね。」
「はい、すみません。
舞、舞さんと、ちょっと喧嘩してて
仲直りの話してたら遅くなっちゃいました。
それに、うちの母ちゃんが
舞とご飯食べたいからって家に呼んじゃって。」
克が淡々と説明してくれる横で
舞は何だか嬉しい気持ちになった。
「そう。やっぱり喧嘩してたのね。
聞いても、何でもないばっかりで。
この子、克くんのこと本当に好きだから。
愛想つかさないでやってね。」
お母さんがふふふと笑った。
「…あ、お父さん、お父さーん。」
お母さんがふとお父さんを呼びに行った。
「わ、お父さん!ごめんなー。
舞、はじめての挨拶がこんなんなって。」
「ううん。嬉しい。」
舞たちが話していると
お母さんに連れられて奥の部屋から
お父さんが出てきた。
「こ、こんばんは。
脇田克といいます。舞さんとお付き合いを
させていただいています。
今日は戻りが遅くなってしまって
すみません。話し合いをさせてもらって
いまして。」
克が緊張しているのがわかる。
「こんばんは。お母さんから聞いていたよ。
…仲直りはできたのかな?
一人娘だから、甘やかしてしまってね。
いつも迷惑をかけてしまってるんじゃないかな?」
お父さんが話し出した。
「いえ、そんなことは。
つまらないことで喧嘩してしまって…。
母ちゃんが心配して、ご飯を舞さんと
食べたいって言い出して。
すみません。
これからは、喧嘩なくもっと大事にするので
これからもどうぞよろしくお願いします!」
克が頭を下げた。
舞もつられてペコっと下げる。
「克くんか、こうやって正直に
話してきてくれるなんて…
やっぱりいい子だね。
母さんもずっと褒めていたんだ。
こちらこそ、これからもよろしくね。
今度は家でご飯食べていきなさい。」
お父さんもお母さんもニコっと笑った。
「はい!ありがとうございます!
そしたら、帰ります。」
克が自転車に跨がろうとすると
「舞も、送ってもらったんだから
そこまで見送りしてきなさい。
母さんとは家に入ってるから。
じゃあ、克くん、気をつけて帰るんだよ。」
と気を利かせたお父さんが
克に手を振って、家に入っていった。
「…き、緊張したー!!」
「本当?すっごくチャキっとしてた。」
「めっちゃ、変な汗かいた。
こんな時間にいきなり来てさ、
ぶっとばされるかと思ったもん。」
「そんなことしないよー。」
舞はケラケラと笑った。
「んー、でもよかった。
改めて挨拶ちゃんとできて。」
「うん。ありがとう。…克、大好きだよ?」
「俺も、めっちゃ好き。
ゆっくり寝て、休むんだよ。」
「うんっ。」
ちゅっ
舞は克のシャツをひっぱると
キスをした。
「お父さん、見えちゃう。」
克が慌てて周りを見た。
「ふふ、気をつけて帰ってね。
また、帰ったら連絡ちょうだい。」
「うん。おやすみね。
また後で連絡する。」
克はそう言うと、頭にポンっと手を置いて
自転車を漕いで帰っていった。