ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「あ!克、これ。
優しいお兄ちゃん達からのプレゼント♡」

愁が何かを克に手渡した。

「…ばか。いらねーっつの。」

「まぁまぁそう言わず。
いつかは羽ばたくんだから。」

翔もニヤニヤしながら言った。

「本当うるせー。その時は自分で買うわ!」

「…克?」

舞がきょとんとして聞いた。

「舞は、気にしなくていいから。
はい、歯磨きして寝るよ!」

克は兄達を部屋に押し詰めている。

「舞ちゃんおやすみー。」

「克くんふぁいとー。」

「おやすみなさい。
…お兄ちゃん達、面白いね。」

舞が歯磨きしながら言った。

「えー、もう本当うるさいだけ。」

プリプリしている克を見て舞は笑った。

「あ、舞先部屋入ってて。
麦茶とか持ってきとく。」

「ありがとう。」

パタンッ
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