ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
パチンッと電気を消して
ベッドに入る克。

「おいで?」

「うん。お邪魔します?」

「お邪魔しますって何?
うけるんだけど。」

克は肩を震わせて笑った。

「だってー、何かやっぱり緊張するんだもん。」

舞が克の胸を叩くと
克はパッと舞の腕を掴み、自分の心臓
に持っていった。

「…俺も。兄ちゃんが言ってたけど
浮かれてるってのは本当。
舞と朝まで一緒にいれるって…本当嬉しい。」

ドクンドクンッ

「ふふ、心臓、元気。
…あ!さっきお兄ちゃん達に何貰ったの?
お菓子ー?」

舞は何の気無しに尋ねた。

「…ゴム。」

「ゴム???」

「…コンドームのこと!」

「わぁ。」

思いもよらないワードに舞は驚いた。
暗闇でも顔が赤くなるのがわかる。

「…今日は、使わないよ。
ってか、本当に使えないしね。」

「…ごめんね?…せっかくお泊まりなのに。」

「謝ることないよ。全然。
それに、これからゆっくりって言ってる
でしょ?…こうして、一緒に眠るだけでいい。」

そう言うと、克が舞を後ろから抱きしめた。



トクントクン

2人の鼓動が重なる。

「…んー、でもシタくなってるでしょ?
…あたってる。」

「生理現象なもので。」

克は抱きしめながら笑った。



「…んっ!…舞さん?」

舞が後ろに手を伸ばし、克のを触る。
大きくなっているところを、にぎにぎと
手のひらで包み込んだ。
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