ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「舞、こっちきてー。」

克が腕を伸ばして、ベッドに誘う。
舞もコップを置いて、ベッドにあがった。

ぎゅっと抱き寄せる克。

「はー、俺もぉ、ふにゃふにゃ。」

「気持ちよかった?」

「気持ち良すぎました。」

「よかった。」

舞は腕の中で御満悦の表情。

「んー、でも無理だけは
しないでいいんだからね。
前も言ったけど、ゆっくり進んで
いけたらいいんだから。
…こんなことした後で説得力ないけど。」

克が心配そうに言った。

「うん。いやなことはもちろん言うよ?
…ただ、何か克が気持ちくなってるの
見るの…ゾクンッてして…好き。」

舞が正直に言った。

「…変態。
けど、それって俺もおんなじ。
舞の甘い声とか、気持ちい顔とか見ると
すっげー俺も満たされる。
…どこ気持ちいいのかな?とか
もっと気持ちくさせてあげたいなーとか
自然に思う。
…童貞だから、上手くできねーけど。」


「…はじめてでよかった。」

「えっ?」

「克とハジメテをできるから良かった。
…他の人と、こういうこと
後にも先にもして欲しくないや。」

「…俺も、一緒だよ。」

克がぎゅっと抱きしめた。

「…寝よっか。今日はいっぱい
疲れたでしょ。」

克が舞の髪を撫でて言う。

「うん。おやすみ。…ちゅ。」

舞が克にキスをした。

「ふふ、…ちゅ。おやすみ。」
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