ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

はじめての朝

チュンチュンッ

窓際にとまる雀のさえずりで目が覚める。

「おはよう。」

目を開けると、目の前には克が。

「わ!…おはよう。…克、起きてたの?」

「舞の寝顔、可愛いなーって見てた。」

「///。」

ガバッとタオルケットをかぶる舞。

「何その反応。逆効果。」

克が、タオルケットをめくって
自分のおでこを合わせる。

「おはよう。」

「…ちーかーい。」

「おはようは?」

克の甘い声に弱い舞。

「…おはよう。」


ちゅ


「朝から一緒って、本当最高だな。」

ぎゅうっと抱きしめる克。

「…うん。」

舞も腕を克の肩に回して抱きしめた。

「舞、昨日いっぱい…ありがとう。
身体きつくない?足は?」

「うん。足も、大丈夫。ありがとう。」

「あー、ずっとこうしてたいな。」

克がゴロゴロと寝転がる。

克と一緒にはじめて迎えた朝は
とても穏やかで、優しい気持ちに
包まれていた。
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