ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「わ、夢中で選んでたら
もう、こんな時間になっちゃったね。」

「本当、あっという間。
そしたら乗り物、色々乗りに行こうか。」

「うん!写真もまた撮ってもらおー。」

時刻は16時。
少しずつ、涼しい風が吹きはじめ
過ごしやすい気温になってきた。



「ちょっと克服したかも。」

「…さっきのウォータースライダー?」

「うん!おわっ…て可愛いくない
声は出たけど、泣かなかったよ!!」

舞が少し自信あり気に笑って言った。

「そうだなー。いいこ。いいこ。
よくできました。」

幼稚園児をなだめるみたいに
頭を撫でる克。

「…もー…子ども扱いしてー。」


その他にも、メリーゴーランド
ゴーカート、コーヒーカップ
ミニコースター、バイキング等
2人は乗り物にも沢山乗って
あっという間に18時が過ぎていた。

「舞ー、花火もうすぐだからさ
定番の、観覧車にでも乗りに行きましょうか。」

克がエスコートをするように腕を出す。

「うんっ!」

舞も克の腕に手を置いて、観覧車へ向かった。
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