ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
起き上がった克が舞の首筋にキスをする。

「…やぁ、見えちゃ…。」

舞が克の身体をおさえようとした瞬間


バーンッ


花火が打ち上がった。

「…ナイスタイミング。
まだ頂上だし…皆花火見てるから大丈夫。」

一瞬顔をあげた克はまた舞の胸の中へ

…ちゅ…っくちゅ…れ…っ

「…克、やぁ…っあ。」

克にぎゅうっとしがみついたままの
舞から甘い声が出ている。

「…は、本当可愛い。」

シャツの上から胸を掴む克。

「…っあ…ふぅ…んっんー…。」

これ以上声が漏れないようにと
自分の手で口を塞ごうとする舞。


「だーめ。…もっと聴かせて?」

いじわるな顔をした克が
舞の手に自分の手を絡めて口から離した。

ちゅ…くちゅ…っ…ちゅ

「…やぁ…あっ。…っあ。」

ー耳たぶー首筋ー鎖骨—胸ー
克の舌が優しく這っていく。
その度にピクンッと身体を震わせる舞。


「…はー、本当…挿れたい。」


克から本音が漏れた。

「…夏祭りで舞がしてくれたこと
何度も何度も頭ん中でリピートして…
1人でヨクなって…でも足りなくて…
…俺ね、舞が思ってるよりも
もっとずっと好きだよ?」

克が子犬のような上目遣いで舞を見つめた。

「…恥ずかしいけど…嬉しいよ?
会えない間も、こうやってくっつけない間も
…私のこと考えてくれてるってのわ。
それにね…、私ももぉ…ずっと…
克と1つになりたいって…思ってる。」

舞は顔を真っ赤にして俯いた。
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