ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「…それっ…反則っ。」

苦しそうに切なそうに
そう言った克のキスはどんどん深くなる。

くちゅ…ちゅぷ…っちゅ…

「ん…克っ、キスだけで、身体…
溢れちゃい…そぉ。」

食べられちゃいそうな
噛みつかれちゃいそうな
余裕のないキス。

克がパッと外に目をやり
グッと舞の頭を強く引き寄せた。

「んんー…っ！？」

克のキスで唇が塞がったまま
舞の身体がビクンビクンッと揺れる。



舞の身体の震えがおさまったのを確認して
克がゆっくりと唇を離した。

「…ふぁ…は…っはぁ。」

まだ呼吸が乱れている舞。
そんな舞の髪を優しく触りながら

「服整えよっか。…もうすぐ着く。」

優しい声の克が言った。