ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「あ、舞、出口のところで
抽選やってるって。」

「わー、だから皆こんなに
並んでるんだね。」

2人は少しぎゅうぎゅうに押されながら
前の方へ進んでいく。

「せっかくだから、引いていこう。」

「賞品何かなー!?
…わ、あのぬいぐるみ可愛い。」

「おー、ゲームもある!
あれがあたったらいいなー!」

「普通に図書券も嬉しいよね。」

賞品がのった看板を見ながら
もし当たったらの妄想をする2人。


そうこうしていると、2人の番になった。
それぞれ入場したチケットの半券を渡す。


ガラガラガラガラ

ッカラ

白い玉が出てきた。

「はーずれー。はい、ティッシュ。」

スタッフの人から
ポケットティッシュを貰う克。

「まぁ、だよな…。」

と言ってティッシュをなおした。



ガラガラガラガラッ

カランッ

出てきたのは赤い玉。


カランカランカランカランッ

「おめでとうございまーす。
特賞のペア温泉宿泊券です。」

「えー!!!嘘ー!!やったー!!」

舞が宿泊券を貰う。
そこには使用期限12月までの
宿泊券が入っていた。
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