ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「…来てくんないんじゃないかと思った…。」
克が玄関のドアを開けて言った。
「え?メール送ったよ?」
舞が不思議そうに首を傾げる。
✳︎✳︎✳︎
土曜日の夜
[舞、明日俺ん家来れる?
ケーキあるから、一緒食べよー。]
克からのメール。
[やった。嬉しい。お昼過ぎ行くね。]
(よかった。克…普通だ。)
舞は、ほっと安心して眠りについた。
✳︎✳︎✳︎
「…いや、金曜日のことで
舞…俺のこと怖くないかな?と思って。」
克は、自信がなさそうに言った。
「んー、もぉ大丈夫だよ。心配しないで。」
舞がつとめて明るく振る舞う。
そんな舞の気遣いは克にも伝わっているようだ。
「…ありがとう。」
克が言った。
「それよりー、ケーキッ!ケーキッ!」
舞がはしゃぐ。
「昨日、母ちゃんの職場の人が
沢山持ってきてくれてさー
昨日、3人で食べたんだけど
兄ちゃん達遠征で当分実家帰ってこなくて
親父も朝から出張だから
残りは舞と食べなさいって、母ちゃんが。」
克が冷蔵庫からケーキの箱を取り出す。
チーズケーキ、プリンアラモード
チョコレートケーキ、ショートケーキ
が残っていた。
「わぁい。」
「2個ずつ食べる?」
克が聞く。
「夕方、お母さん帰ってくるでしょ?
1個はお母さんにとっておいて
私達は1個ずつ食べて、残り1つを半分こしよ。」
舞が提案した。
克が玄関のドアを開けて言った。
「え?メール送ったよ?」
舞が不思議そうに首を傾げる。
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土曜日の夜
[舞、明日俺ん家来れる?
ケーキあるから、一緒食べよー。]
克からのメール。
[やった。嬉しい。お昼過ぎ行くね。]
(よかった。克…普通だ。)
舞は、ほっと安心して眠りについた。
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「…いや、金曜日のことで
舞…俺のこと怖くないかな?と思って。」
克は、自信がなさそうに言った。
「んー、もぉ大丈夫だよ。心配しないで。」
舞がつとめて明るく振る舞う。
そんな舞の気遣いは克にも伝わっているようだ。
「…ありがとう。」
克が言った。
「それよりー、ケーキッ!ケーキッ!」
舞がはしゃぐ。
「昨日、母ちゃんの職場の人が
沢山持ってきてくれてさー
昨日、3人で食べたんだけど
兄ちゃん達遠征で当分実家帰ってこなくて
親父も朝から出張だから
残りは舞と食べなさいって、母ちゃんが。」
克が冷蔵庫からケーキの箱を取り出す。
チーズケーキ、プリンアラモード
チョコレートケーキ、ショートケーキ
が残っていた。
「わぁい。」
「2個ずつ食べる?」
克が聞く。
「夕方、お母さん帰ってくるでしょ?
1個はお母さんにとっておいて
私達は1個ずつ食べて、残り1つを半分こしよ。」
舞が提案した。