ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「…もぉ、触れたくない?」

舞が寂しそうに聞いた。

「触りたいよ。めちゃめちゃ。
だけど、また理性とんでって…あんな風に
舞のこと傷付けちゃうと嫌だなって。

それに…俺たちにとってのハジメテは
高校、大学、その先って一緒にいても
思い返した記憶が、すげー最高って
思えるように、大事にしたいなって思ってる。」

克が舞を抱きしめて言った。


「…うん。いっぱい大切に考えてくれて
ありがとう。」

舞は克の胸に顔を埋めた。


「けどね…いっぱい克に
ぎゅうしたいって気持ちもあるの。」

舞が甘えて言った。

「…んー、そしたら
俺がトばないように気をつける。
舞は…我慢しなくていーよ?
…せっかく2人きりだもんね。
ごめんね。…おいで?」

克が優しく両手を広げた。
舞が克の膝に跨る。


舞は克の頬を両手で包んでキスをした。

ちゅ…っ

「…克…大好き。」

「俺も。」


「…深いの…してい?」

舞が聞く。

「…いいよ。」

克が優しく微笑む。

ちゅく…っ…ちゅ

ゆっくりと舌をナカに入れていく舞。
克の身体がビクンッとふるえた。

…ちゅ…っ…くちゅ


「…克、あのね、どんどん
克の…こと、欲しいってなっちゃう。」

「…それ、嬉しい。」

ぐっと舞の頭を引き寄せる克。

「…ふ…ぁっ、…ん…っ。」

舞の声がどんどん甘くなる。
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