ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
2年生の玉入れ
3年生女子の台風の目に続いて
3年生男子の騎馬戦が始まった。

上半身裸の先輩達の姿に
女子からの熱い声援が響く。

「舞ー!稜先輩と将輝先輩
それぞれ上にのってるよー。
めちゃめちゃ身体、逞しい♡♡」

「詩織、目がハートになってる。
かっちゃんに怒られるよ。」

「舞だってー。いいじゃん。
目の保養は多い方が♡」

詩織はすっかり
優しい将輝先輩にゾッコンだ。
克幸の次に…だけど。


「しゃー!」

「よし、次に行くぜー!」

稜も将輝も身長が高いせいか
次々に相手のハチマキをとっていく。

そんな2人の姿に女子はうっとり。

「稜ー!かっこいいー♡♡
頑張ってー!!!」

一際大きな声が響く。

「香織先輩だ!」

舞が声のする方へ駆け寄る。

「わ!舞ちゃん!もー稜が
かっこよすぎて倒れちゃいそう♡」

稜にメロメロの香織が
にこにこしながら舞に言った。

「いつも香織先輩クールなイメージが
あったけど、本当メロメロな姿可愛いです。」

舞が微笑んで言った。
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