ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
午前中の種目が終わって
お昼ご飯の時間になった。

家族が待つテントに戻る舞。

「お疲れ様ー。克くん凄かったね。
徒競走ぶっちぎりだったじゃない。」

お母さんが喜んで克の写真を見せる。

「うん。応援合戦も毎日遅くまで
練習してたから、凄いはず。」

舞も自分のことのように喜んだ。

「舞が毎日楽しそうで、安心したよ。」

お父さんも優しく微笑む。

「ふふ、ありがとう。お腹減っちゃった。
食べていい?」

舞は、お母さんが作った
色とりどりのお弁当を見て言った。

「よしっ。食べよう。食べよう。」
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