ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
昼からは全体ダンス。
お昼ご飯を食べた舞は
早々に決められた位置に座る。

「はえーよ。」

後ろから声がして舞が振り向く。

「稜先輩っ!」

そこには、少し気怠そうな
稜が立っていた。

「稜先輩、騎馬戦、めちゃくちゃ
かっこよかったです!それに香織先輩に
手を振る姿も。可愛かったです。」

舞が興奮して言った。

「可愛いーは、余計だっての。ゆでたこ。」

少し照れた稜が舞にデコピンをした。

「ふふ。でも本当理想の2人です。」

デコピンされても嬉しそうな舞が言った。

「そ。」

そう言って稜は
くしゃくしゃと舞の髪を撫でた。


「おーい、稜、舞ちゃーん。」

ブンブンと手を振りながら
将輝と詩織がやってきた。

「将輝先輩、詩織ー!」

舞もブンブンと手を振り返す。

「ダンス楽しもーねー!」

「はいっ!」


皆が位置につくと
ダンスの音楽が流れ出す。
全校生徒によるショータイムだ。
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