ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「あー!腹減ったー!」
舞ー、詩織ー、何かつくってー!」

直樹が叫ぶ。

「直樹は、秒で終わってたでしょ。
あとは克とゲームばっかりしてー!」

プリプリと詩織が言う。

「…けど、お腹空いたね。
もう12時過ぎてる。おじちゃんに
台所借りに行こっ!」

「直樹たちは、3時のおやつ
買ってきてー!」

ということで、女子がお昼ご飯
男子が買い出しをすることになった。

「おじちゃーん。台所借りていい?」

「もちろん。あ、おじちゃんのも
ついでに作ってー。今日かぁちゃんが
出かけてるんだよー。」

おつとめから帰ってきたおじちゃんが言った。

「ふふ、いいよー。
冷蔵庫のもの使っていい?
大したものは作れないけど。」

「…お、卵と鶏肉、ピーマンに
にんじん、玉ねぎ、キャベツもあるよー。
…オムライスとサラダにしよっか。」

舞が言う。

「さんせーい。」

おじちゃんと詩織が声をあわせて言った。
< 25 / 294 >

この作品をシェア

pagetop