ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「わー、可愛いー。」

お店に着くと、色とりどりの商品が並んでいた。
おもちゃ箱の中のように
キラキラ輝いて見える。

「何色がいーとかある?」

「んー、かっちゃん赤色が好きだから
赤系で探そうかな。」

「本当詩織って健気だよね。可愛い。」

「だって、ちょっとでも可愛いーとこ
目に焼き付けたいじゃんっ!」

「ふふふ。」

「舞は?どんなのがいーとかある?」

「んー、どうしよう。…あ!これ可愛い。」

舞が黒のドット柄の下着を指差して言った。
濃いピンクのレースがアクセントになっている。

「わー、可愛い。
…て、舞、積極的!これ見て!」

「何?」

詩織がショーツをヒラヒラさせて見せた。

「わ!紐パン!!」

「セクシー!!」

「無理ムリむり。やっぱやめよう。」

舞が商品を棚に戻そうとした時

「そのセット、とっても可愛いですよね。
サイズ測ってみませんか?」

と店員さんが話しかけてきた。

「はい!ぜひ!」

詩織が答えた。

(詩織ってば、恥ずかしいよー。)
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