ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
部屋に入ると一面に海が見える。
部屋には、内風呂と露天風呂もついている。

(わー、景色最高だけど
お風呂がガラス張り。
きゃー、全部見えちゃうよね?
一緒に入るのかなー?どうしよう。)

舞の百面相がはじまる。
それに気づいた克が、微笑んだ。

「舞ー、お風呂一緒入ろうな。」

「え!?う、うん。」

考えが透けている気がして
舞は真っ赤になった。


「でも、その前に…舞、おいで?」

克が舞を引き寄せる。
ぎゅっと抱きしめられた舞は
静かに目を閉じた。

トクンットクンットクンッ

2人の鼓動が静かな部屋に響く。

「舞、今日本当にありがとう。
俺、すっげー幸せ。」

「私も。…克、大好きだよ。
お誕生日おめでとう。」

「うん。俺も大好き。ありがとう。」

そう言って克は
舞の頬に手を添えてキスをした。

ゆったりとした幸せな時間が流れた。
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