ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「すぐる…ちょこっと甘えてもいい?」

「んー?もちろん。ぎゅうがいい?」

そう言うと克が舞を抱きしめた。

「あったかい。」

「あー、落ち着くな。」

トクントクンと2人の胸の音が響く。


「克、ちゅうしてもいーい?」

舞が顔をあげて言った。

「え?何?可愛いすぎるんですけど。」

舞が克の頬を包んで口付けた。

ちゅ…っ

「…もっとがいい。」

克も甘えて言った。

自然と2人の唇が再び近付く。

ちゅ…っちゅ…

くちゅっ…れー…っ


「…は…っ…んっ。」

舞の甘い声が漏れる。

ぎゅうううう。

克が抱きしめた。

「朝から幸せすぎる。
んー…止まんなくなりそう。」

「ふふふ。本当幸せだね。
…克…したくなってる?…あたってる。」

「…ひっじょーにシタイとも。
それに朝だから。…でも、またね。
ゴム持ってきたの1個だけなんだ。
舞に無理させるのも、箱ごと持ってくるのも
引いちゃうかなーって思って。
だから、こうしていられるだけで充分だよ。」

そう言って克はまた舞を抱きしめた。


「克…ちょっと待ってて。」

舞がスルッと克の腕をすり抜け
お布団を出た。
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