ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「克…これ。」

舞が克に小さな黒の小箱を手渡した。

「ん?」

小箱を手に取る克。

「わ!舞。どうしたの?これ。」

克がびっくりして舞を見た。

「あのね…詩織と買いに行ったの。
2人のことだから、克にばっかり
任せちゃったら悪いなって思って。
…引いてない?」

舞が顔を赤くしながら言った。



「舞…おいで?」

克が舞を布団の中へ誘う。

おずおずと克のもとへもどる舞。

「引くわけないでしょ?
すっごく嬉しいんだから。こういうこと
舞も一緒に考えてくれて…
想ってくれてるの本当に嬉しい。」

ぎゅっと抱きしめる克。

「大好きだよ。」

舞が克の胸に顔を埋めた。


「…舞の…使ってもいいですか?」

「…いいですよ。」

「あー、本当
買ってきてくれてるとか反則。
可愛いすぎて…とまんなくなりそう。」

克が舞に覆い被さる。

「んっ…。」

2人の甘く幸せな時間がはじまった。
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