ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
パンパンッ

神社にたどり着き参拝をする。

二礼二拍手一礼

2人とも背筋を伸ばし、真剣な表情だ。

「…っよし。」

克が顔をあげた。

隣の舞はまだぶつぶつと手を合わせたまま。

「…ありがとうございました。」

そう言って舞も顔をあげた。

「お礼できた?」

舞の声を聴いて克が照れたように言った。

「うんっ。思ったより痛くなかったし
すっごく気持ちよかったですって。」

舞が得意気に言う。

「ばっ!…ばか舞。ここ神社。
神聖な場所なの!それに気持ちよかったって
声大きいから!!」

「克の方が声大きいっ!」


2人は顔を見合わせて笑った。

「ふふ…でも、本当に嬉しかった。」

「…俺も。」

自然と手を繋ぐ2人。

青く澄んだ空がどこまでも広がっていた。
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